夢の島高校の一年生の超問題児・久里。態度は悪いが、その鋭い観察力と卓越した野球理論による的確なアドバイス。
「ホー、なるほど」と感心させられるところがあります。
その 1 素振りのミミズ跡
その 2 アンダースローはこう打て!
その 3 シンクロ打法
その 4 左のサイドスローはこう打て!
その 5 低め打ち、予測不可能
その 6 周辺視システム
その 7 ボールの7ミリ下をたたけ!

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No1

その 1 素振りのミミズ跡
ドリームス2巻

上級生対新入生の試合で、スタメンをはずされた仲間が素振りをしているのを見て
「ったく世話のやけるやつだ。ただ振り回してんじゃねえよ」 とぼやきながらアドバイス。

「軸足の蹴りをちゃんとやっていれば、ミミズの這ったような跡が残る。手抜きのできねえ練習・・・ってね!へへっ」


彼は延々と試合の終わるまで続けるのであった。








No2

その 2 アンダースローはこう打て!
ドリームス16巻

アンダースローの球を打てないチームメイトを見て久里はつぶやく。 「打つ前はボールは下から投げられるから低い球を意識して腰を沈めて、打つときはボールが伸びてきたところを下から上に振ってる。まだまだだな こりゃ」

小川は久里のアドバイスで快打を放つ
これを見てチームメイトは「小川は久里君のアドバイスがぴったりはまるみたいだね」と・・・

「まあ、オレのアドバイスはいわば・・・一番出来の悪いヤツに合わせてるからな」 「サルでも仕込めば打てる。それぐらい的を射てるってわけよ ひひっ」








No3

その 3 シンクロ打法
ドリームス16巻

名門校・駒商は右の本格派、右の下手投げ、左のサイドハンドと投手を代えてくる。

久里の打順で3番手の左投手にチェンジ。 久里は投球練習の時、ピッチャーのフォームとシンクロさせる。この「シンクロ打法」で特大のホームランを打つ。

【シンクロ打法】
今、注目されている打撃理論。投手にはどうしてもバッターのタイミングをくずせないスキがある・・・ それはふりかぶって足が上がった状態から後の動き・・・ そこから腕を振るまで投手の動きはいつも一定になる。なぜなら投手は腕の振りで球種を見破られるのを嫌うから必然的にそうなる。その変えようのない投手の動作に打者がステップする側の足を「ひと踏み」させることでタイミングは合ってしまう。投手の動きに同調(シンクロ)させる打法。








No4

その 4 左のサイドスローはこう打て!
ドリームス16巻

シンクロ打法で特大のホームランを打った後
その後の打者にアドバイスをおくる場面である。









No5

その 5 低め打ち、予測不可能
ドリームス27巻

甲子園での翼成戦。翼成の守備はセオリー通り、外角球の時は右へ・内角球の時は左へと動く。
鉄壁の守備を混乱させるため、久里は「低めを打て」と指示を出す。

バットは縦に振られ、インコースだろうがアウトコースだろうが打球は右へも左へも飛ぶことになる。「つまり、やつらが予測した方向へ打球がいくとは限らない」 「予測不可能ってやつだ」

この打法で守備の逆をつき出塁する。しかし全て打球が逆をつくとは限らない。
チャンスに打った打球は運悪く三塁手正面へゲッツーコースへ。
しかし、低め打ちにはもう一つの意味があった・・・

もう一つとは・・・

バットを縦に振ったときのスピンは横回転のスピン。地面を這いながら打球は横へイレギュラーしたのであった。。








No6

その 6 周辺視システム
ドリームス27巻

久里は翼成の好投手生田を打つために 「ヒジのあたりを見て打て!」 とアドバイスする。
それは周辺視システムなど知らない久里が実戦のなかで身につけたものであった。

【周辺視システム】
小さな文字や詳細な情報を得ようとする場合は、視力の優れた視野の中心・・・つまり中心視で得なければならないが、運動する物体の知覚や明暗の変化など時間情報の受容には全体をぼおっと見るような周辺視が優れているという。この周辺視のもつ特性を生かした情報処理システムが周辺視システムという。
あらゆるスポーツに応用され、例えばボクサーも飛んでくるのはグローブだからといってグローブを見ているわけではなく、相手の顔の目のあたりを見ている。








No7

その 7 ボールの下7ミリをたたけ!
ドリームス33巻

甲子園2回戦、前日の飲酒のため久里は試合に出られる状態ではなかった。
久里の代わりに四番を打つ赤倉は久里のアドバイスを思い出しながら打席に立つ。

7ミリ下では、甲子園の浜風の影響で浮力がつきすぎる。風を切り裂く打球を打つために 「オレは6ミリ下を打つ」
彼の打った打球はライナーでセンターのグラブをかすめスタンド中段に入ったのであった。